認知症の評価法


認知症を評価する方法には様々なものがあります。今回はどのような評価法があるのか簡単に紹介していきたいと思います。

改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R

 HDS-Rの特徴は簡単であり、検査に要する時間が10分程度という点です。
計算課題や野菜の想起など口頭で9つの質問をし、患者さんがこれに答えていきます。30満点中20点以下の場合、認知症の疑いがあると判断します。簡単で誰でも行う事ができますが、簡易なので詳細な評価までは出来ないことがあります。

MMSE

MMSEとは、Mini Mental State Examination(ミニメンタルステート検査)の略で、1975年に考案した世界で最も有名な知能検査だと言われています。
MMSEは、アルツハイマー型認知症などの疑いがある被験者のために作られた簡便な検査方法で、被験者に対し口頭による質問形式(各質問に点数があり、30点満点で判定)で行われます。24点以下で認知症の疑いがあります。

N式老年者用精神状態尺度

NMスケールは、認知症が疑われる被験者の日常生活の行動を観察し、点数化することによって知的機能の低下を評価するタイプの簡易テストなので、長谷川式スケールのような口頭による質問形式で行う必要はありません。

そのため、検査場所を選ばず、非協力的な被験者や視聴覚障害のある患者に対しても実施できるといった利点が挙げられます。

NMスケールは① 家事・身辺整理 ② 関心・意欲・交流 ③ 会話 ④ 記銘・記憶 ⑤ 見当識の5項目からなり、さらに各項目を7段階に区分し点数化しています。判定方法は、この5項目を点数化して、その総合点に応じて認知症の重症度を暫定的に評価することになります。

 

CDR

認知症の重症度を評定するための検査です。CDRでは、認知症が重度になり、患者さんからのご協力が得られない場合でも、認知症の臨床症状を、専門家が全般的に評価することで重症度を判定します。また、患者さんの日常生活を把握しているご家族あるいは介護者の方からの詳しい情報をもとにして、重症度を評価することも可能です。 記憶、見当識、判断力と問題解決、社会適応、家族状況および趣味・関心、介護状況の6項目について、5段階で重症度を評価します。それらを総合して、健康(CDR:0)、認知症の疑い(CDR:0.5)、軽度認知症(CDR:1)、中等度認知症(CDR:2)、高度認知症(CDR:3)のいずれかに評定されます。

 

 


投稿日:2015-01-28 | Posted in OT通信No Comments » 

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