作業療法について(治療器具編)


作業療法士が機能訓練(リハビリテーション)を行う際には様々な道具を使うことがあります。
今回はセラピスト以外の方や、これから作業療法士などのリハビリテーションに携わる仕事に就こうとしている方に対し、病院等でどのような道具を使用し訓練しているのか紹介します。作業を用いて病院で使われる器具の紹介です。

 

●ペグボード

対象となる疾患:脳卒中、頸椎症、認知症etc

目的:手指の巧緻性向上(指先の細かな運動の練習)、高次脳機能訓練(集中力を鍛える、空間認識)etc
使い方を工夫すれば様々な疾患の方に様々なアプローチをできます。

脳卒中後の上肢・手指の麻痺に対する訓練で使用されることが多いです。大きさも様々なサイズのものがあり、サイズによって側腹つまみ、指腹つまみ、指尖つまみなどつまみの方法が変わります。
また、ペグボードには色のついているものもあり、見本と同じ通りに挿すことで認知症患者様の認知面の維持・向上や、脳卒中後の注意障害や半側空間無視のある患者様の訓練にも用いられることがあります。

ペグボードあるある!年期が入ってくると色が剥げてくることがある。




●セラピーエッグ

対象となる疾患:橈骨遠位端骨折(手首の骨折)、頚椎症、廃用等の筋力低下etc

目的:握力向上、関節への感覚入力、浮腫の軽減など(筋肉を動かす事で手の腫れを減らす。)

使い方は、ニギニギする。これにつきます。ニギニギすることで手の握力向上だけでなく、骨折後に浮腫がある方の浮腫軽減にも繋がります。筋肉を動かすことでポンプ作用が働くためです。

セラピーエッグあるある:地味なため長続きしないので、患者さんにテレビ見ながらしてくださいと言う。


●セラバンド


対象となる疾患:肩関節の疾患、廃用による筋力低下etc

目的:上下肢の筋力向上訓練、肩のインナーマッスル強化

肩関節の低負荷での挙上や回旋運動をセラバンドで行う事でローテータ-カフを鍛える事ができます。スポーツ現場では野球などで使われることがあります。

セラバンドあるある:長期間使わずに放置されていたセラバンドはちぎれやすい。なんとも言えない長さのセラバンドが残ることがある。




●脳トレ器具 知恵の輪

対象疾患:脳卒中、認知症etc

目的:認知面の維持・向上、高次脳機能訓練(集中力の向上)

知恵の輪をすることで脳を活性化させることができます。訓練で使うことは多くはないが、デイケアなどの自主トレで使われていることがあります。また一般の方の頭の体操にもオススメです。

知恵の輪あるある:できずにイライラする。そういう時は深呼吸してください。




●輪投げ

対象疾患:脳卒中、大腿骨頚部骨折etc

目的:バランス機能の向上、上肢機能訓練(手の動きを良くする)

立位バランス訓練や座位バランス訓練をする際に輪投げを用いながら行う事があります。投げるのに夢中になりバランスを崩す患者様もいるのでバランスの評価はしっかりとする必要があります。

輪投げあるある:結構夢中になる人が多い。




●バランスボール

対象疾患:脳卒中、廃用による筋力低下、大腿骨頚部骨折etc

目的:バランス機能向上、体幹筋力向上

バランスボールに座り座位バランス訓練を行うことがあります。また一般の方でもバランスボールに座ることで姿勢が良くなったり腰痛が軽減することもあります。

バランスボールあるある:バランスボールの上で正座できるか挑戦する。
●かなり危険なので絶対に患者さんの訓練ではしてはダメです。


投稿日:2015-02-13 | Posted in OT通信No Comments » 

関連記事