誤嚥性肺炎について

1、肺炎の概要

肺炎での死亡率は人口の高齢化に伴い、徐々に増加傾向にあり、2010年度までは第4位となっていたが、2011年度に第3位の脳血管疾患を抜いて、肺炎が第3位となった。全死亡率として、全体の約10%となっている。

また、肺炎による死亡者数のうち、約97%(約120,000人)が65歳以上の高齢者によるものと報告されている。

肺炎について

2、口腔内の汚染と肺炎の関係性

歯がある人の場合、口腔内には300~400種類の細菌が存在しているといわれている。

その数は、

よく磨く人の口腔内細菌数        1000~2000億個

あまり磨かない人の口腔内細菌数    4000~6000億個

ほとんど磨かない人の口腔内細菌数  1兆個

との報告もある。

 

この細菌であるが、口腔内に存在している細菌は、基本的には日和見菌である。しかし、高齢者では、唾液の分泌量が減ることから、口腔内の細菌繁殖がしやすい環境となっている。これに加え、不十分な口腔ケアと免疫力の低下に伴い、日和見菌が増加していく。

 

口腔内に見られるこの日和見感染菌であるが、カンジダ菌、肺炎桿菌、黄色ブドウ球菌、MRSA、セラチア菌などである。

 ウイルス

この増殖した菌を含んだ唾や痰、または、食事と一緒に誤嚥することによって肺炎へと転じることが多い。特にむせ込むことのできない不顕性誤嚥による影響が多いとされている。

ふとんクリーナーはレイコップ

 

 

3、口腔ケアの重要性

上記のことから、口腔ケアをすることで、口腔内の細菌の増殖を抑えることができ、肺炎を発症することを抑制することが可能である。実際の研究報告として、Lanceによると、口腔ケアによって2年間の肺炎発生を40%減少させることができたと報告されている.この報告では,対象は施設入所中の要介護高齢者であるが,これらの高齢者は一旦肺炎に罹患すると、抗菌薬治療によっても20%しか救命できない。しかし、口腔ケアによって肺炎の死亡率を50%に減じることができたと報告している。また、J Am Geriatr Soc によると、歯のない患者への口腔ケアを行うことによっても、歯のある人と同等の肺炎発生率と肺炎死亡率を予防できたと報告されている。

4、口腔ケアの方法

使用物品

歯ブラシ・舌ブラシ・歯間ブラシ・スポンジブラシ・指ガード・保湿剤

自分の歯がある場合

・歯が残っている方は原則として歯ブラシを用い、歯磨きを行う。

・軽く水で湿らせブラッシングする。ブラシの水は十分に切る。

・1~2本ずつ小刻みに磨く。また、磨くときは桃をブラッシングするようにやさしい圧で行う。

・歯の生え際、歯間、歯の溝は特に汚れやすい。歯の裏も忘れず磨く。

 

自分の歯がない場合

・スポンジブラシや濡らしたガーゼで粘膜をやさしくふき取る。

・スポンジブラシなどの水分はふき取ってから使用する。

 

口腔内の乾燥が著明な場合

・保湿剤を塗布し、そのまま20~30分ほど待つ。

・保湿されてきてから口腔ケアを行う。

・口腔ケアが終わり次第、再度保湿剤を塗布する。

今回記事を書いて頂いた、瀬戸先生は様々な活動をされています。
下記URLよりその活動内容をご覧ください。
 http://ameblo.jp/destination0308/theme-10087787906.html


投稿日:2015-03-12 | Posted in OT通信No Comments » 

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