浮腫について


浮腫というのは、血管外の細胞周囲の水分が、正常より多くなった状態のことをいいます。細胞周囲の水分のことを【組織液】と呼ばれます。組織液は細胞に栄養補給、酸素分配、細胞が活動してできた老廃物を流し去ったりする重要な役割をしています。
動脈から浸み出してきた組織液は、細胞周囲で働いたあと、静脈の壁を通って血管に戻りますが、戻りきれなかった水分は、リンパ管という下水管のような働きをする管を通って、排水されます。このようにして組織液が多くならなければ、むくむことはありません。

浮腫種類

浮腫には大きく分けて全身性浮腫局所性浮腫に分けることができます。全身性浮腫には心臓や腎臓や肝臓などが関係しています。局所性浮腫には静脈性やリンパ性などがあります。 全身性浮腫では原因疾患の治療が必要となります。

局所性浮腫のリンパ浮腫は乳癌や子宮癌の術後などに見られる事の多く、片側だけの腕や足がむくみます。リンパドレナージや弾性スリーブ・ストッキングを利用した圧迫療法が行われます。

圧迫療法について

局所性浮腫へのアプローチの一つに圧迫療法があります。

圧迫療法には「包帯圧迫療法」と「弾性着衣(弾性ストッキング・スリーブなど)」による方法があります。
それぞれ、メリット・デメリットがあり、日常生活に支障がないよう組み合わせて使用することが重要です。
また、浮腫の状態や、全身状態、目的などに合わせ、圧迫の方法や範囲・時間などを調整する必要があり、とりあえず圧迫しておけば良いというものではないので注意が必要です。場合によっては圧迫療法にて状態を悪化させる事もあるのでしっかりとした知識があるうえで行う事が重要です。

圧迫療法の目的と効果は以下の通りです
①圧迫によって間質の圧力(組織圧)を上げることで、血管透過性を下げ、再吸収を促進する。
②段階圧と筋ポンプ作用増強により、静脈血やリンパ液の流れを促進する。
③静脈血やリンパ液のうっ滞・逆流を防ぎ、組織液の再貯留を防ぐ。
④筋肉ポンプと協調して働き、排液が促され、硬くなった結合組織をほぐす。


投稿日:2015-04-01 | Posted in OT通信No Comments » 

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