血液データについて①

Hbの値から貧血の有無を確認

赤血球中の大部分を占めている血色素がヘモグロビンです。ヘモグロビンが不足すると、酸素の運搬が十分に行われないため、貧血状態になります。足りない酸素を補うために血液の循環が速くなり動悸を引き起こすことや、呼吸運動が盛んになり息切れを引き起こすことがあります。

【基準値】
男性…13.0~16.6g/dl
女性…11.4~14.6g/dl

TP、Albの値から低栄養の有無を確認

血液中には100種類を超えるたんぱく質が含まれており、これを血清総たんぱく(TP)といいます。
血清総たんぱくのおもな成分はアルブミンとグロブリンです。その67%をアルブミンが占めています。血清総たんぱくやアルブミンの値は、栄養状態の目安や肝臓、腎臓などの状態を把握するのに利用されています。

【TPが低い場合】
〇肝臓の機能が低下し、たんぱくの合成が十分にできない場合や消化吸収障害
〇腎臓疾患で尿の中にたんぱく質が流れ出てしまい低値になる
〇重症の感染症やがん、甲状腺機能障害などでは、血液中のたんぱく質が大量に消費され血清総たんぱく数が低値になります。
〇健康な人でも、偏った食事をしていると栄養摂取不足から、低たんぱく状態になることがあります。

【TPが高い場合】
〇慢性の肝臓病や感染症、自己免疫疾患、多発性骨髄腫などが考えられます。

【アルブミン(Alb)】
アルブミンは、肝臓でつくられるたんぱく質です。血液の浸透圧を調整するのに重要な物質で、血液のアルブミン少なくなると、むくみや腹腔内に水がたまる腹水の原因になります。

【基準値】
TP(血清総たんぱく) 6.5g~8.2g/㎗
Alb(アルブミン) 3.7~5.5g/㎗

 

CRPの値から炎症の有無を確認

CRPとは、C-リアクティブ・プロテインの略で、炎症や組織細胞の破壊が起こると血清中に増加するタンパク質のことです。病気の進行度や重症度、経過、予後などを知るうえでは大切な指標となっています。
炎症が起こると、24時間以内に急増し、2~3日後には減少するので、炎症の早期診断に役立ちます。また、ほかの検査と組み合わせることによって、急激な組織の破壊や病気の重症度、経過、治療成績などを判定することができます。
また、狭心症ではCRPは陰性ですが、急性心筋梗塞では陽性となりますので、これらを鑑別する指標としても用いられています。

C反応性蛋白の基準値は~0.30mg/dLです。

CPKの値から筋損傷の有無の確認

CPK(クレアチンフォスフォキナーゼ)は心臓をはじめ骨格筋、平滑筋など筋肉のなかにある酵素です。これらの細胞に異常があると、CPKが血液中に流れ出すため、高い数値を示します。

【基準値】
男性の場合、1リットルの血液のなかに40~250単位、女性の場合30~200単位が基準です。疾患がある場合は1000単位以上の数値が見られることもあります。また、運動などにより多少数値が高くなることもあります。

【CPKが高い場合】
急性心筋梗塞、心筋炎、進行性筋ジストロフィー、萎縮性筋硬直症、多発性筋炎、甲状腺機能低下症、悪性腫瘍など

HbA1cから糖尿病の有無の確認

ヘモグロビン(Hb)は、血液中のブドウ糖と結合するという性質を持っています。ヘモグロビン(Hb)とブドウ糖が結合したものがグリコヘモグロビンです。このグリコヘモグロビンには何種類かあり、糖尿病と密接な関係を有するものが、HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)です。

通常、赤血球の寿命は4ヶ月と言われており、その間に赤血球は血管の中をグルグル周っていきます。その時に、血液中の余分のブドウ糖と次々に結合していきます。血液の中に余分のブドウ糖があり、高血糖状態が長く続くとヘモグロビンとブドウ糖は、どんどん結合していきます。
つまり、血液検査でHbA1cの値が高ければ高いほど、多くのブドウ糖が余分に血液中にありヘモグロビンと結合しているという状態です。
このHbA1c値は、過去1ヶ月~2ヶ月の血糖状態を表すので、血糖値よりも正確な血糖状態を知ることができます。
血糖値は、あくまでも血液検査をした時点での血糖状態を表しています。そのため、食前と食後に違いが現れ、検査前何らかのストレスを感じると、それだけで血糖値が上がる場合もあります。

【基準値】
6.2%未満(NGSP値)

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投稿日:2015-06-04 | Posted in OT通信No Comments » 

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