血液データについて②

T-cho、TG 、HDL、LDL


T-Cho(総コレステロール)、TG(中性脂肪)ともに体内の脂質をあらわす値です。
総コレステロールは、肝臓で作られ血管の強化維持に必要とされ、胆汁酸の原料ともなります。
コレステロール自身は胆汁酸やステロイドホルモンの原料になったり、細胞膜を構成するなど、重要な役割を持ちます。
コレステロールを主に運んでいるのがHDLとLDLです。HDLに運ばれているコレステロールをHDLコレステロール、LDLに運ばれているコレステロールをLDLコレステロールと呼びます。
2つのリポタンパクはまったく逆の働きを持ちます。HDLが血管壁にたまったコレステロールを抜き取り肝臓に運ぶのに対して、LDLは肝臓のコレステロールを体に運んでいます。LDLコレステロールが増えると、体のコレステロールが増えて動脈硬化を促進する方向に傾くため、LDLは「悪玉コレステロール」と呼ばれています。逆にHDLコレステロールは、余分なコレステロールを肝臓に運び、動脈硬化の防止につながるため「善玉コレステロール」と呼ばれています。

eGFR、Crから腎機能の確認

慢性腎臓病(CKD)は、その重症度に応じてステージ1~5までの5段階に分けられています。その指標となるのが推算糸球体濾過量(eGFR)です。
これの値は腎臓にどれくらい老廃物を尿へ排泄する能力があるかを示しており、この値が低いほど腎臓の働きが悪いということになります。
腎機能が低下すると、体内でつくられた不要なもの(クレアチニンや尿素窒素など)を尿中に捨てることができなくなるため、体内に蓄積するようになります。そのため、血液検査ではクレアチニンや尿素窒素 Blood Urea Nitrogen (BUN) が高い値になります。ステージ5では、内服薬や食事療法では全身の管理が困難になるため、血液透析、腹膜透析、腎移植の検討が必要となってきます。慢性腎臓病(CKD)の患者さんには、それぞれの病期(ステージ)に応じた治療が必要となるので、糸球体濾過量(GFR)の値を知っておく事がとても重要です。

ALPから骨癒合の確認

アルカリホスファターゼ(ALP)は、胆嚢や胆管などの上皮細胞の細胞膜に多く含まれています。そのため、上皮細胞が破壊されると、血液中に流れ出し高値になるため、肝臓や胆道の変化(結石や腫瘍)を調べる検査として利用されます。

【骨の疾患でもALPの値が上がる】
ALPは、骨の病気でも高値になります。骨の成長にかかわる骨芽細胞にも多く含まれているため、骨折や骨肉腫などで骨が破壊されたときや骨が新生されるときには2~3倍に上昇します。骨の病気では、黄疸がなく、肝障害を示すAST、ALT、LDHなどの数値の上昇もないことなどから、肝臓・胆道系の病気との区別ができます。
悪性腫瘍が骨に転移した場合、転移した部分へ持続的な強い痛みがあらわれ、ALPの上昇を認めます。


BNPから心不全の程度


BNPとは心臓から分泌されるホルモンで、利尿作用、血管拡張作用、交感神経抑制、心肥大抑制などの作用があり、心筋を保護するように働きます。
心臓に負担がかかると血液に分泌され、このBNPの数値が高いほど心臓に負担がかかっている状態です。
心不全重症度はNYHAⅠ度Ⅱ度Ⅲ度Ⅳ度と分かれており、心電図ではⅠ度の発見は難しいとされていますが、BNPの数値を確認することで、判定が可能となります。
心機能分類のⅠ度(無症状)Ⅱ度(軽症)は、ほとんど自覚症状の無いまま進行することが多いですが、BNP濃度を測定する事でⅠ度やⅡ度でも確認することができます。



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投稿日:2015-06-18 | Posted in OT通信No Comments » 

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