頚椎について

脊柱は32~35の椎骨により構成されておりそのうちの7つが頚椎となります。要するに首の骨を頸椎と呼びます。7つの頚椎のうち1番目を環椎、2番目を軸椎と呼びます。この二つは特殊な形態をもっています。

環椎

環椎の椎体は第二頚椎である軸椎の椎体と癒合しています。またもうひとつの特徴として、棘突起を持たず、環椎はリング状で、前後のアーチ(弓)と外側塊と呼ばれる厚い部分から構成されています。

軸椎

椎体の上面から柱上の歯突起が上方に突出する。椎体の上部は左右に広がり、椎弓根の上にまで及ぶ、大きな塊をつくります。環椎との間にある環軸関節は体軸に垂直な回転軸を形成し、頭部を回旋させる働きを持ちます。

上位頚椎の運動について

上位頚椎(C1、C2)の最も重要な運動は回旋運動と言われています。回旋可動域は約30°であり、これは頸椎の回旋可動域の約2/3を担っています。

下位頸椎の運動について

下位頚椎(C2~C7)の重要な運動は屈曲、伸展です。特にC5、C6においては大きな可動域を有しています。また運動が大きいため頚椎症変化の多い部位でもあります。

頚椎症について

【原因】
主に加齢や外傷が原因で起こります。加齢による頸椎の変化には個人差がありますが、一般的には40歳ごろから明らかにり、高齢になるほどその変化が強くなるため、頸椎症は中高年者で多く発症します。また頚椎は前彎アライメントを示すため、後方椎間板への負担量が増大します。

【どのうような変化がおきるのか?】

  • 椎間腔の狭小
  • 前方・後方骨棘
  • 椎間関節骨棘
  • 椎間孔狭窄
  • 鈎椎関節骨棘


評価・検査方法】 

☆スパーリングテスト
検査方法は、被験者は天井を見上げるように頭を後ろに倒した状態で、そのまま右や左に傾け、検査実施者が上から押さえつけます。こうして、神経根の出口を狭めることで、肩・腕・手なんかにしびれや痛みがあるかどうかを確認するのです。神経根に障害がある場合、神経根の支配領域に痛みや、腫れる感じがしてきます。したがって検査結果は、被験者が痛みやしびれを訴えたかどうかが、陽性・陰性で記載されます。反応があれば陽性、なければ陰性となります。

☆ジャクソンテスト
ジャクソンテストの検査方法は、被験者には座って姿勢を正してもらい、検査実施者は被験者の後ろに立ち、被験者の頭を後ろに倒した状態で検査実施者が上から下に押し下げて行います。この時肩や上腕、前腕、手などに痛みやしびれが誘発されるかどうかで神経根が障害されているかを見るのです。
症状が誘発、増強すれば陽性、そうでない場合は陰性と診断書等に記載され、通常はスパーリングテストとワンセットで実施されます。

【治療】
神経根の圧迫症状に対しては、頸部周囲の筋肉の緊張を和らげる治療を行います。就寝時の姿勢も大切で、枕の高さを調節して軽度の前屈位をとるようにします。薬物療法としては、非ステロイド性消炎薬や筋弛緩薬が有効です。痛みが強い時は頸椎固定用のカラーを首に装着します。そのほかの理学療法としては温熱、頸椎牽引けんいん、低周波、レーザー治療などがあります。
牽引やカラーを用いた装具療法を早期に行えば、症状の進行をかなり食い止めることができます。日常生活に支障を来す場合には、入院して強力な牽引を行うか、手術による治療が行われます。
療法士の関わりとしては物理療法だけでなく、装具の検討や、日常生活指導などが大切かと思います。

 



style="display:block"
data-ad-client="ca-pub-9597483234166826"
data-ad-slot="6021568791"
data-ad-format="auto">


投稿日:2015-07-09 | Posted in OT通信No Comments » 

関連記事