スウェーデンの介護について

今回は認知症介護の先進国と言われているスウェーデンの介護状況についてまとめてみました。




スウェーデンでは、認知症を持つ高齢者の方で、実に45%もの方々が一人暮らしを継続されているそうです。 日本でも現在認知症患者数が増えており認知症を持つ人の数は増えています。




2010年に厚生労働省が発表した「認知症高齢者の現状」では、2010年時点での認知症高齢者数は350万~497万人。「2025年の超高齢社会像」によると、一人暮らしの高齢者数は2015年で566万人に上り、認知症有病率はそのうちの15%(約85万人)と予測されているそうです。




スウェーデンの施設では自分の力で起き上がれない人でも、毎朝スタッフが手伝って車椅子に乗せるところが多いそうです。そして食堂なのではみんなで一緒に食事を楽しむそうです。
 



暮らす人たちは、ほとんどが80歳以上のいわゆる後期高齢者で、在宅で介護サービスを受け続けることが難しいほどの要介護状態にある。
しかし、車椅子に乗っている人でもきれいな服に着替え、パジャマでうろうろしているような高齢者はいないそうです。
ここでは本人の意思が一番に尊重されるようです。




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散歩に出るのでも普通は誰かが付き添いますが、どうしても一人で散歩したいという人がいれば、その意思を尊重し家族の同意のもと、GPS付きの携帯を持たせて出かけるのを許可するとのことです。
それで本人が事故に遭ったとしてもあくまで自己責任なので、施設の責任が問われることはありません。日本ではあまり想像がつかないですね。


もちろん、ベッドにしばりつけるようなこともありません。 アルコールを飲みたいという人には、よほど健康上の理由がない限り、飲んでもいいそうです。



 




最後まで人生を楽しめるようにサポートするのがここにいるスタッフの仕事のようです。
独立して生活している高齢者が体調を崩し、誰かの世話が必要になった場合でも、家族が全面的に介護することはなく、「コミューン」と呼ばれる市町村にあたる自治体が高齢者の希望に沿う形で、サービスを提供することになっているようで、介護は在宅サービスが基本だそうです。




「日本では要介護認定されれば、在宅サービスを利用してもいいし、施設サービスを利用してもいいという高齢者や家族が自由に選べる『選択モデル』ですが、一方でスウェーデンでは要介護状態になったら、できるだけ在宅での介護が行われます。


65歳以上の高齢者で特別住宅に暮らしているのは6%であり、高齢者の9割以上は自宅で暮らしていることになる。
スウェーデンでは「自立した個人」を尊ぶ文化であり、できるだけ最後まで自分の家で自分の力で暮らせるようにするために在宅での介護が多いようです。





またスウェーデンでは、介護財源は税金でまかなわれており、老人になれば誰でも少ない自己負担で、介護サービスを受ける資格がある。


スウェーデンを始めとした北欧諸国では、自分の口で食事をできなくなった高齢者は、徹底的に嚥下訓練が行われるそうです。 ただそれでも難しいときには無理な食事介助や水分補給を行わず、自然な形で看取ることが一般的です。
それが人間らしい死の迎え方だと考えられていて、胃に直接栄養を送る胃ろうなどで延々と生きながらえさせることは、むしろ虐待だと見なされているのです。



他にも日本の老人ホームやデイサービスなどでは入居者全体での団体行動、「体操や風船バレーなど」を行うことがよくありますが、北欧の国ではあまりそういうことは見られない光景なのだそうです。
自分の時間をどう過ごすのかというのが非常に明確な方が多く、自分の趣味をやりたいという目的を持って入居されるのだそうです。


日本とは文化や制度も違う部分があり全てにおいて日本のサービスが悪いというわけではないとは思いますが、ここまでクライエント中心のサービスを徹底して成功しているスウェーデンの介護から学ぶことは多いのではないかと思います。


投稿日:2017-01-30 | Posted in OT通信No Comments » 

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