糖尿病について

糖尿病とは?

糖尿病とはインスリン作用不足に基づく慢性高血糖状態を主徴とした代謝疾患群です。
大きく4つの分類に分けることができ、Ⅰ型糖尿病・Ⅱ型糖尿病・特定の機序、疾患に伴うその他の糖尿病・および妊娠糖尿病の4つの分類となります。

通常食べ物を取った際に食物は消化管で消化・吸収されると膵臓からインスリンが分泌されます。そのインスリンの作用により肝臓では糖新生が抑制され、筋肉、脂肪細胞などではブドウ糖は細胞内に取り組まれ血糖値は正常に保たれます。
糖尿病になるとこのインスリンの作用が不十分となり血糖値が上昇してしまいます。
Ⅰ型糖尿病ではインスリンの分泌不全・消失によりインスリン量が不足すると細胞内にブドウ糖が取り込まれなくなり、Ⅱ型糖尿病ではインスリンが十分であってもインスリンが効きにくくブドウ糖が取り組まれにくくなります。


糖尿病だとどんなリスクがあるの?

糖尿病で最も怖いのは合併症です。 3大合併症と言って、糖尿病神経障害、糖尿病腎症、糖尿病網膜症です。

糖尿病神経障害
糖尿病によってこれらの障害が起きると、手足のしびれや痛み、こむらがえり、手足に力が入らない、便秘や下痢、立ちくらみなどの症状が現れます。また、動脈硬化によって血行障害が続くことで皮膚や皮下組織が壊死してしまう「壊疽」を招きやすくなります。

糖尿病腎症
高血糖によって、腎臓の中で一番大切な働きをしている糸球体の血管が障害されます。それにより血液をろ過する力が衰えていくので、血液中に老廃物や余分な塩分などが溜まり、腎不全や尿毒症を引き起こすこともあります。厚生労働省によると、糖尿病治療を受けている患者のうちの15.2%が糖尿病腎症だというデータがあるそうです。そして全国約31万人いる透析治療者のうち、38%が糖尿病腎症によるものだと言われています。

糖尿病網膜症
高血糖が原因で目の網膜の毛細血管が詰まったり、もろくなります。その結果、目に酸素や栄養が行き渡らなくなるので視力が悪くなる、目がかすむなどの症状が現れます。糖尿病患者のうちの約40%が糖尿病網膜症になると言われています。そして日本の成人の失明(中途失明)の原因の一番多くは糖尿病網膜症によるものだということが分かっているのです。

●またこれらの合併症に加え脳血管障害は糖尿病を患っていない人に比べて約2倍発症のリスクが高くなるといわれています。
そのほかにも心筋梗塞、認知症、肺炎なども糖尿病によって発症リスクが高くなるといわれています。


糖尿病の治療は?

最も有名なのはインスリン療法だと思います。良好な血糖コントロールを維持するためには発症早期からの強化インスリン療法が必要です。
インスリンは、膵臓から出る体内ホルモンの一つで、血糖値を下げる働きをするほぼ唯一のホルモンです。糖尿病は、すい臓から出るインスリンが減少するか、またはインスリンの働きが悪くなって、血糖値を下げられなくなった状態が続く病気ですので、インスリン治療は、本来すい臓で作られているインスリンを、体外から注射で補う治療法です。

インスリン以外の治療法 インスリン以外の治療法では食事療法運動療法が重要であるとされています。
基本的に糖尿病の治療はインスリンによる薬物療法、食事療法、運動療法の3つが重要になるかと思います。


食事療法で重要なことは
1栄養素のバランスが良い食事
2規則正しい食事習慣
3適正なエネルギーを守ることです。




運動療法 について

糖尿病治療について運動の継続はインスリン抵抗性の改善をとおして血糖値の是正と合併症の予防、および健康維持を目的とした治療手段です。


運動の効果

1エネルギー消費の増加による高血糖・肥満の是正

2インスリン感受性の改善

3高血圧、脂質異常の改善

4心肺機能向上

などがある。

 

運動することで筋肉でブドウ糖、遊離脂肪酸の利用効果が起こり、運動後の血糖値は低下します。また低強度の運動は長期間行うことでインスリンの感受性を改善させる。効果は3日から1週間すると消失するといわれています。

 

※運動時の注意点

運動する前は血糖コントロール状態を知ることが大事で、空腹時血糖250mg/dl以上なら運動療法は控えた方がよいです。

また足部の状態を確認することは非常に重要で、少しの傷でもそこから壊疽につながる場合があるので療法士が訓練前に毎回チェックするなどは必要かと思います。

 

どのような運動が良いのか?

運動の種類でおすすめされているのは、歩行訓練、水泳、自転車など全身を使う有酸素運動が良いとされています。

運動頻度は週に3~5日で1週間で150分以上の運動で血糖コントロールに効果的と言われています。


またその他に近年、糖尿病改善効果が期待できるとして、特に注目されているのは桑の葉に含まれる 「1-デオキシノジリマイシン(DNJ)」という成分があるそうです。

「DNJ」は糖質(ブドウ糖)とよく似ているため、α-グルコシダーゼという酵素と結びつきます。それにより、食事で摂取した糖質の小腸での吸収が妨げられ、糖分の吸収が緩やかになり、食後の血糖値の上昇を抑えることから、糖尿病の予防や改善効果につながると言われています。

「DNJ」は食事で摂取した糖質の吸収を完全にブロックするわけではありませんが、緩やかにすることで、血糖値の上昇を抑えます。


桑の葉の糖吸収抑制効果

第23回肥満学会でも、桑の葉の糖分の吸収を抑える効果は、医薬品とした販売されている糖吸収抑制薬とほぼ同等であると発表されています。
その時に発表された糖尿病患者に対する臨床試験では、ヘモグロビンA1c平均7.6の糖尿病患者9人が、2~4カ月に渡り、桑の葉1.8gを1日3回摂取したところ、9人中6人のヘモグロビンA1cの値が6.3まで低下したそうです。

また、空腹時の血糖値が102-147mg/dlの10人を対象とした臨床試験では、4週間に渡り、桑の葉1.8gを摂取して、その後数週間開けてから、プラセボ薬(偽薬)1.8gを摂取したところ、桑の葉を4週間摂取した後の空腹時の血糖値の方が明らかに低いという結果になったそうです。





投稿日:2017-07-09 | Posted in OT通信No Comments » 

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