肩関節インピンジメント症候群について

インピンジメントとは?

衝突という意味があり肩峰、烏口肩峰靭帯、烏口突起、肩鎖関節がその下を通る腱板ならびに肩峰下滑液包にぶつかる現象のことを言います。
機械的な侵害刺激が慢性的に続くことによって痛みが発生します。これをインピンジメント症候群と呼んでいます。

インピンジメント症候群の3つの病期

Neerはインピンジメント症候群に見られる腱板の病理学的変化として次の3段階を考えている。

111

 

インピンジメントテスト

〇Neer検査、Hawkins検査、有痛弧サイン、インピンジメント注入テストなどがある。

1.Neer.検査 
方法:肩関節を内旋位で他動的に屈曲する。肩関節前面部に疼痛出現で陽性。
IMG_1085

2.Hawkins検査
方法:
肘関節90°屈曲位、肩関節90°屈曲位から他動的に内旋を加え、疼痛が誘発されるかをみる。
IMG_1093

3.有痛弧サイン
方法肩関節の運動により、どのあたりの可動域で痛みが出るのかを明らかにし、障害部位を鑑別するもの。(インピンジメント症候群では80°~120°で疼痛が生じるもの)

4.インピンジメント注入テスト
方法:局所麻酔薬の肩峰下滑液包内注入により、インピンジメント徴候が陰性化する場合、インピンジメントテスト陽性という。

インピンジメントの原因

【肩峰下腔の狭小化】
肩峰前下縁骨棘、肩峰の平坦化、肩峰の形状の変化、肩鎖関節下面の膨隆などにより肩峰下腔の狭小化が生じる。→インピンジメントへ。

【腱板機能不全】
棘上筋の機能不全により上肢挙上時に上腕骨頭の上方変位が生じる。→インピンジメントへ

【後方関節包の短縮】
上腕骨頭は挙上時に腋窩陥凹というスペースに滑り込むことで上方への変位を抑えているが、後方関節包が短縮することで下方のスペースが狭くなりインピンジメント症状が生じる。

【肩甲胸郭関節筋群の機能不全】
肩甲胸郭関節筋群の機能不全により、正常な肩甲上腕リズムが破綻をきたし、インピンジメントが生じる。


投稿日:2015-01-07 | Posted in OT通信No Comments » 

関連記事