現役作業療法士が腰痛の原因や治し方、対策について詳しく説明します。

腰痛の治し方-作業療法士が教える本当の腰痛の治し方

腰痛の治し方

腰痛対策のコルセットの選び方について徹底解説

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腰痛コルセットって何?

腰痛でお悩みの方に向けて販売されている商品の1つに腰痛コルセットがあります。ぎっくり腰や慢性腰痛になった方は使用経験があるのではないでしょうか。腰痛コルセットは腰回りを補強し、腰痛緩和を図る商品です。腰痛改善効果がある一方で、使用方法を間違えると、逆に腰痛を悪化させる危険性もあります。そのため、商品の種類や使用方法をよく理解し、正しく使用する必要があります。今回は腰痛コルセットの効果や種類、使い方、選び方などについて詳しく解説していきます。

腰痛コルセットは効果があるの?

腰痛コルセットは腰痛緩和や腰痛予防に効果があるとされています。なぜ腰痛コルセットを巻くだけで腰痛が緩和するのでしょうか?そのメカニズムについて詳しく解説していきます。

腰痛の原因は様々ありますが、その中でも大きな原因の1つに腰椎を保護する筋肉の弱化が挙げられます。腰椎を保護する筋肉であるコアマッスルは、腹横筋、骨盤底筋群、多裂筋、横隔膜の4つから構成されています。4つの筋肉が複合的に働き、腹腔内圧を高めることで腰椎は安定し、腰痛予防に繋がります。しかし、加齢や姿勢のゆがみ、運動不足により筋力低下が進行すると、腰椎を保護する役割を持つコアマッスルも徐々に弱化していきます。コアマッスルの弱化が進むと、腰椎の安定性は崩れ、周りの大きな筋肉である脊柱起立筋や広背筋などが過剰な緊張状態へと陥ってしまいます。これが悪循環を引き起こし、重篤な腰痛へと繋がってしまうのです。

腰痛コルセットは上記のように腰痛と深い関わりのあるコアマッスルの働きを補強する商品です。正しく使用すると腰椎は安定し、脊柱起立筋や広背筋などの過緊張が緩和され、腰痛は改善されていきます。これが、腰痛コルセットによる腰痛緩和のメカニズムになります。

腰痛コルセットの種類

次に腰痛コルセットの種類について解説していきます。コルセットの種類は大きく分けて以下の3つあります。

① 軟性コルセット

② 硬性コルセット

③ 簡易コルセット

これらの3つは腰痛の程度や目的によって使い分けられています。では、その1つ1つについて詳しく解説していきます。

① 軟性コルセット

軟性コルセットは別名ダーメンコルセットとも呼ばれており、主に腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症などの方が使用する商品です。メッシュ生地に金属の支柱やステンレス製のバネを埋め込んで作られており、肋骨の下から骨盤までの安定性の低い部分に巻いて使用します。軟性コルセットを巻くと、外部からの圧迫により腹腔内圧が高まるため、腰椎にかかる負担が軽減されます。さらに、コルセットにより腰椎の運動は制限されるので、過剰な動きによって生じる痛みを予防してくれます。

この商品は市販されておらず、病院から義肢装具士に依頼され、オーダーメイドで作成されます。

② 硬性コルセット

上記の軟性コルセットよりも硬く、固定力が高いのがこの硬性コルセットです。主に腰椎圧迫骨折や重度の側弯症、腰部脊柱管狭窄症の術後などに使用します。素材は金属支柱やプラスティックで、軟性コルセットに比べて非常に硬く作られています。固定力はコルセットの中でも1番高く、これを巻くと腰椎周辺の動きがほぼ制限されます。

この商品も市販はされておらず、病院からの義肢装具士への依頼によりオーダーメイドで作成されます。

③ 簡易コルセット

市販されている骨盤ベルトや腰痛ベルトがこの種類に当てはまります。上記2つの市販されていないコルセットに比べると作りは単純で、伸縮性のあるメッシュ生地で作られた帯状のベルトになります。支柱はないか、あっても柔らかい素材で、固定力は3種類の中で1番低くなります。1,000円台~5,000円台で販売されているものが多く、上記2つのコルセットに比べると安価で購入しやすいのが特徴です。

コルセットの正しい使い方とは?

簡易コルセットの正しい使用方法について解説していきます。

まずは巻き方の解説から行います。

腰痛ベルトの正しい巻き位置は、腰椎周辺のお腹周りになります。解剖学的に言うと、腹横筋がついている位置に巻くと覚えておくと良いでしょう。この位置で巻くと、弱化したコアマッスルの筋力を補い、腰痛を緩和してくれます。

骨盤ベルトは股関節の大転子から恥骨、仙骨と骨盤を締めるように巻くのがポイントです。腰痛の原因が産前、産後の骨盤の緩みの場合はこの商品を選んでください。

まとめると、腰痛の原因がコアマッスルの弱化の場合は腰痛コルセットを選び、原因が骨盤の緩みの場合は骨盤ベルトを選択する。腰痛ベルトの巻き位置は弱化したお腹周り。骨盤ベルトの巻き位置は骨盤周りということになります。

次はベルトを巻くタイミングについて解説します。

簡易コルセットは常に巻いていても良いのか疑問を持った方もおられるかと思います。基本的には腰痛ベルトも骨盤ベルトも活動時にのみ装着することをオススメします。理由としては、入浴時など裸になるタイミングでは装着することはできませんし、就寝時に付けていると寝返りなどでベルトにズレが生じ、固定力を持たなくなってしまう可能性があるからです。巻き続けると筋力が落ちてしまうのではないか?と筆者も考えましたが、巻き続けても筋力が低下することは無いのだそうです。

痛みが非常に強い時は、常に巻き続けても良いですが、痛みの無いタイミングはあえて外して過ごすことでベルトの無い状態に慣れていき、最終的にはベルト無しで生活を送れるようになるのが良いですね。

まとめ

◯腰痛コルセットはコアマッスルを補強し、腰痛を緩和させる働きをもつ。

◯コルセットには軟性コルセット、硬性コルセット、簡易コルセットがある。

◯軟性コルセットと硬性コルセットは医師の処方により義肢装具士がオーダーメイドで作成する。

◯簡易コルセットは1,000円台から5,000円台で購入することができる。

◯簡易コルセットには腰痛ベルトと骨盤ベルトがある。

◯目的に合わせて腰痛ベルトはお腹周りに、骨盤ベルトは骨盤周りに巻いて使用する。

◯コルセットは基本的に活動時に装着する。

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