パーキンソン病に対するリハビリテーション~日常生活障害と効果的な介入方法について~
本日は岡山にて「パーキンソン病に対するリハビリテーション~日常生活障害と効果的な介入方法について~」というテーマでセミナーを開催いたしました。
講師は大阪府立大学 教授の高畑進一先生と森ノ宮医療大学の橋本弘子先生に務めていただきました
パーキンソン病に対するリハビリテーションについて
①PDの関わり
②日常生活動作の困難と当事者の工夫
③困難と工夫から見えてくるもの
●動作プランと運動プログラムの問題
●視覚情報の必要性
●身体の認識が重要
●意欲、感情の影響
●環境の影響
④ADLの提案
⑤パーキンソン病患者に対するダンスの有効性についてお話ししていただきました。
パーキンソン病を持たれた方のADLやIADL場面でどの様な事が観察され、どういった工夫をしているのかという事を細かく分けて教わる事ができました。
そして、何故その様な動作になるのか?
どうする事で改善へと向かうのかという事を、脳内の機能やネットワークから丁寧に教えていただきました。
記憶誘導性の運動と刺激誘導性の運動の2種類の運動メカニズムの理解がとても大きなポイントだと感じました。
ADL場面で誰もがその2つの運動のバランスで、簡単な動作から複雑な動作までを遂行しており、その理解からアプローチ方法についても考える事が出来たと思います。
また、パーキンソン病の評価方法や環境に対するアプローチ方法についても細かく丁寧に教えていただきました。
どのお話しもADL動作との関連も含めて教えていただけたので、非常に分かりやすく、自分の担当している患者様をイメージしながら参加する事ができたのではないでしょうか。
後半は、橋本先生にダンスの有効性について教えていただきました。
実際に先生の指導のもとダンスを体験することで、パーキンソン病についての理解を深める事が出来たと思います。
一つの動作について、どういった声かけを行うのかがとても大きなポイントだと感じました。
実際に体験する事でダンス中に考える事の難しさや、楽しさについても気付く事ができ、運動機能、認知機能、精神機能に同時にアプローチ出来るものだと実感しました。
音楽に合わせてダンスをし、皆様から笑顔が引き出されていく様子を見ていると、「辛い、しんどい訓練」ではなく「楽しみながら行う事の出来る訓練」だと感じ、今後もっと必要とされていくものだと思いました。
本日講師を務めていただきました、高畑先生、橋本先生、ご参加下さいました皆様、本当にありがとうございました。